ハードポイント   はーど・ぽいんと  hard point 

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機体外部にパイロンのような搭載物を取り付けられる部分の事で、この部分は搭載物の重量に耐えられるように機体構造を強化してあることからハードポイントと呼ばれる。ハードポイントが複数ある場合はそれぞれにステーションナンバー(STA No.)が付けられ、基本的に左翼外側をNo.1として、右翼に向かっていくほど数字が増える。F-4の場合、ステーションナンバーは9まであり、左翼外翼にNo.1、左翼内翼にNo.2、スパローランチャー胴体左後部がNo.3、スパローランチャー胴体左前部がNo.4、胴体中央はNo.5、スパローランチャー胴体右前部がNo.6、スパローランチャー胴体右後部がNo.7、右翼内翼はNo.8、右翼外翼はNo.9となっている。

梅花   ばいか   

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第305飛行隊の部隊マークになっている。はバラ科サクラ属の一種で、学名を「Prunus mume」という。前身である第206飛行隊から引き継いだ水戸のをデザインしたマークとされるが、第206飛行隊の場合は機体マークは家紋でいう「星鉢」タイプだったのに比べると、第305飛行隊ではパッチで使われていた「重ね鉢」タイプ(捻向形)を採用している。家紋で調べると紋は天神さまと縁が深く、菅原道真の梅花好みが起源のようである。最も有名なのは天満宮信仰だった加賀の前田氏が使う「鉢紋」。

しかし、と言えば最も知名度が高いのはやはり太宰府の「飛」だろう。901年1月、時の右大臣だった菅原道真が無実の罪で太宰府に左遷された時に、「東風(こち)吹かば匂い起こせよの花、あるじなしとて春な忘れそ」と詠むと、主との悲しい別れに耐えられなかったが一夜にして京から太宰府まで飛んで根付いたという話はあまりに有名。
なお、天満宮では「飛御守」という物があって、普通の御神符・御守は1年ごとに新しくするのが習わしであるが、この御守はその人が生涯身に持つ一代守という貴重なモノとなっている。

補足として太宰府にある「飛」の画像です・・・・花は咲いていませんが(^^;
太宰府天満宮にはたくさんのの木がありますが、飛と呼ばれているのは境内にあるこの1本だけです。

ハイGタンク   はいじー・たんく   

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F-15のセンタータンクを流用したもので、低空で高機動が必要とされたF-4Gが最初に導入した。満タン状態でも+5Gの機動が可能とされて、空自のF-4EJ、RF-4でも採用している。

白山の龍神   はくさん・の・りゅうじん   

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81年から採用された第303飛行隊の部隊マークで、由来は白山の守り神と され「平和と安全を守る」という意味が込められている。白山は日本の高山 では最も西に位置し、小松基地からも望むことが出来る。 伝説では、白山に初めて登った泰澄大師という人が、山頂にお祀りする神様 の姿を望んだところ竜が現れたという。しかし、本当のお姿ではないと祈る と竜は美しい女神に姿を変えたが、女人禁制の御山に女神の姿はふさわしく ないと再度祈ると、今度は十一面観音菩薩の姿になって現れたとされ、白山 では菩薩様が祀られている。 現在のドラゴンマークは97年に、F-15へ機種改編してから10周年を契機とし てリニューアルしたデザインに変更されている。

爆闘   ばくとう   

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94年戦競から302SQが好んで使っているスペシャルマークで、99戦競ではF-15Jを使う201SQも同様に描いた。「爆闘」とは元々防衛大学で行われる棒倒しの中隊名からの流用と言われている。爆闘を英語に訳すとどうなるか?を尋ねたところ「SAMURAI SPIRIT」になるのだそうで、つまり「侍魂」ということであるから意味的には、意志が強く、屈服せず、思い切りの良い、強者ということになる・・・ホントかなぁ??

バケツシャワー   ばけつ・しゃわー   

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F-4には限らないが、パイロットの飛行時間が1000時間、2000時間等を越えるフライトを行った後や、何かの記念フライトを行った後に部隊内で行われる儀式?通常は出迎えた同僚パイロットや整備員がバケツに入った水を一斉に浴びせるが、時には基地消防隊による放水の協力もあるようだ。本人の希望で行うものらしいのと、タイミングの問題から部外者が見ることは難しいようだが、89年5月21日に行われた百里航空祭中に、第501飛行隊のパイロットが3000飛行時間を越えた祝福のバケツ・シャワーを行い、乗機であった912号機には花束が掛けられていた。

初飛行   はつ・ひこう   

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F-4の原型であるXF4Hは、1958年の4月にセントルイス工場で完成し、5月27日にマクダネル社のテストパイロット(ロバート・C・リトル)によって初飛行が行われた。

パッシブ・ホーミング   ぱっしぶ・ほーみんぐ   

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ホーミング(homing)とは「目的地に導く」という意味で、目標が発する高熱ガス等の赤外線を感知して追跡することをパッシブ・ホーミング(passive homing) と言い、自機で誘導する必要がないが、目標が見えない状態では使用できないし、雲や霧と言った気象状況でも使用に制限がある。航空自衛隊がF-4EJを導入した当初は、爆撃機迎撃を目的にAIM-4Dファルコンを装備させていた。AIM-4は米空軍が開発してF-102やF-106といった防空戦闘機に搭載していたミサイルだが、F-4に装備させるIRミサイルにAIM-4を選んだのはおそらく日本だけで、米空軍も含めてどの国のF-4も、本家の米海軍に習ってAIM-9を装備していた。(ただし、搭載適正テストは行っている) 空自もF-104Jで採用していたAIM-9Bサイドワインダーとも併用して使ってたようだ。83年あたりからAIM-9Pの標準装備へと移行していき、86年にF-15Jの配備と共に空自もAIM-9Lしたことから、87年からはF-4部隊も使い始めている。92年から国産IRミサイルのAAM-3を導入し、現在はAIM-9LAAM-3の併用となっている。

発祥の地   はっしょう・の・ち   

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航空自衛隊でF-4の飛行隊が初めて出来たのは、1972年8月1日に第7航空団の百里基地で発足した臨時F-4飛行隊(後の第301飛行隊)である。それを記念した石碑が百里基地内に置かれていて、正面ゲートから入ると左側にゲートガードの機体が置いてある付近、その少し奥まったところに「F-4EJ飛行隊 発祥の地」というプレート(301SQのエンブレム付)を付けた石がある。一般の人でも航空祭であれば間近で見ることが出来る。

パラシュート・ハーネス   ぱらしゅーと・はーねす  Parachute Harness 

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通常はハーネスとだけ呼ばれる。戦闘機に乗るパイロットの身体と機体(射出座席)に装備されている、緊急脱出用パラシュートおよびサバイバル・キットを繋ぐために着用するもの。なお、F-1/T-2やT-3といった航空機の場合は、パラシュートが機体側に装備されている訳ではなく、座席に救命ボート用バッグとパラシュートを組み込んで、その上に直接パイロットが座るようになっている。

バルカン砲   ばるかん・ほう  Vulcan Gun 

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F-4Eタイプに搭載されている20mm機関砲の名称で形式はJM61A1。油圧駆動のガトリングガンなので、立ち上がりは少し悪いが毎分4,000〜6,000発を発射可能で、散弾のように弾を散布するので命中する確率が高く、不発弾丸による射撃トラブルは無いのが強みである。ただし、弾の消費量は滅茶苦茶早い。
発射機構への給弾方式はリンクレスとなっており、弾丸を連結するベルトは機体への搭載時に外されるから、その分だけ重量が軽減される。(ちなみに、F-1の場合はリンク方式)
F-4EJの搭載弾数は給弾ベルト装填分も含めて635発±5(ドラム弾倉には590発)とされている。最大射程は約3.6Km
(編注:ちなみにバルカン砲は商標名)


パルス・ドップラー・レーダー   ぱるす・どっぷらー・れーだー   

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ドップラー効果を応用したレーダーで、送信周波数を安定させて、受信信号をフィルターにかけてより分けることにより静止物と移動物を見分けることができ、地面や海面の乱反射を除去して移動目標だけを表示できる。航空機搭載用のパルス・ドップラー・レーダーはF-4JのAWG-10が最初である。欠点として、目標が自機の前を直角に横切られると相対速度が地表と同じになり表示から消える。このため状況に応じて通常のパルス・レーダーとしても使えるようになっている。

万能戦闘機   ばんのう・せんとうき   

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F-4が登場する以前の戦闘機は限られた用途に使うことを前提としていて、ある種の性能に特化しているのが特長だった。米空軍で例えるとF-100は昼間の格闘戦用、F-101は長距離護衛用、F-102は防空用、F-104は迎撃用、F-105は戦術爆撃用という具合であった。米海軍でもF3Hまでは艦隊防空を主眼とした加速力を重視していたし、F-8でも昼間格闘戦を得意とした。F-4も艦隊防空を主眼とした戦闘機として開発されたが、それまでの戦闘機と最も異なるのはミサイルのみを兵装したことでレーダーや火器管制システムを完備した点で、このことがそれまでは別々の機体で対応していた多様な任務を、たった1機種で対応できる兵器搭載と運用能力を生み、空母運用を前提とした機体性能と相まって万能戦闘機として完成する。後にE型まで固定武装を持たないのが欠点とされているが、この欠点こそが最大の成功要因だったのだ。

引き渡し   ひきわたし  delivery 

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F-4EJの取得は1969年度に契約が行われたものの、実際に機体の引き渡しを 受けたのは1971年度からである。最初は#301と#302が1971年7月16日に米国 で引き渡された後に日本に空輸された。続く#303〜#313まではノックダウン 生産機で、国内で組み立てられて引き渡しは1972年9月から月産1機のペー スで行われ、1972年度中は8機の引き渡しを受けた。この時点で臨時F-4飛行 隊を編成している。1973年度にはノックダウン機の残り2機と、ライセンス により生産された22機(計24機)を受け取り第301飛行隊を編成。1974年度 以降の機体は全てライセンス生産機となり、同年中に24機が引き渡されて第 302飛行隊が編成された。1975年度にも24機が引き渡されたが部隊編成は行 われていない。1976年度に12機の引き渡しを受けて第303飛行隊を編成。 1977年度にも12機の引き渡しを受けて第304飛行隊を編成。1978年度も12機 の引き渡しがあり第305飛行隊を編成。1979年度には10機と、1980年度に12 機が引き渡しされて1981年に第306飛行隊が編成された。航空自衛隊に引き 渡された年度の下1桁は、機体に付けられるシリアルナンバーの上1桁目の 数字となって表されている。

飛行 群   ひこう・ぐん   

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飛行隊の上位組織で、飛行主任、総務、人事班、運用班等によって構成されており、航空団配下の飛行隊を管理・運用等の総括業務をしている。

飛行前点検   ひこうまえ・てんけん  PreFlightCheck 

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軍用機(特に戦闘機)の場合、飛行する機体は離陸するまでの間に搭乗者による念入な機体点検が行われる。まずは機体搭乗する前の外部点検で、機体前方から右回りに各要所を機付の整備員と共に整備終了状態を目視で確認する。次に操縦席に乗り込んでシートベルトを装着してから座席内部点検を行う。各スイッチの位置を確認してから電源の供給(電源車またはAPUによる)を行い、油圧系などの作動状態を確認する。機体周囲の状況を確認してからエンジンの始動の操作を行い、エンジンの着火および排気温度の確認と油圧系と電装系の計器類の作動状況を確認した後に無線スイッチを入れる。エンジンが正常始動したことを確認できたら、操縦桿を動かして操縦系油圧の確認と尾翼や補助翼などの作動確認を行う。異常がなければ機体を少しだけ前進させて、オイルブレーキの作動確認を行う。その後に無線により管制塔と交信して飛行許可を受けると共に、高度計のセットを行う。地上からの誘導により滑走路に向けての滑走を行う時は少しだけスロットルを上げるが、機体が動き出したらIDLEに戻して地上滑走を行い、誘導路エンドに到着するまでにも計器類の確認を行う。誘導路エンドで地上整備員により最終的な機体の外部点検を受けると共に、防氷ヒーター等の確認と操縦席の気密状態の確認を行い、管制塔から離陸許可を受けたら滑走路に進む。滑走路の離陸位置についたら、緊急燃料スイッチの確認を行い、エンジンを1基づつスロットルを全開にしてエンジン回転が安定であることを確認すると共に、計器類を確認する。ここまで点検を行って全てに異常がないことを確認できなければ離陸することは出来ない。

飛行用手袋   ひこうよう・てぶくろ  Flight Glove 

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パイロットが使うフライト・グローブで以前は乳白色の鹿皮製のものを使用していたが、現在はノーメックス製で、手の平部分は黒色の羊皮を使用して操縦桿等が握りやすくなっている。全体的な色は航空服と同じダークグリーンとなっている。

ピトー管   ぴとー・かん   

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大気速度計を測定するもので、簡単に言うと空気流と平行な静圧と機体にかかる動圧の差を計り、その圧力差を速度に換算するもので、当初は垂直尾翼に付けられていたがF-4Eから機体先端に取り付けられ、EJも同様である。

日の丸   ひのまる  rising sun 

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日本の国旗として使われ、F-4EJ等の自衛隊機にも国籍マークとして描かれ ている。日の丸が使われだしたのはかなり古く、王朝時代から使用していた 記録があり、平安時代以降の武士達が好んで使っていたようだが、元々は天 皇家の始祖とされる「天照大神」を仰ぎ、万物に恵みをもたらす太陽を元に デザインしたものとされている。 江戸時代末期の1854年(安政元年)に数多く来航するようになった外国船と 区別を容易にするため、幕府は日本船の印として「白地に日の丸の幡」を掲 げることを定めた。これが国内・国外でも国旗として認知されることとな り、明治維新を経て明治3年に政府が定めた郵船商船規則で正式に日本船舶 に掲げる国旗として決められた。

※ ま、雑学つーことで(^^;

紐   ひも   

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F-4EJには偏流測定用(横風を目視で測定)のひもが機首上部のアンチグレア部に付いていた。EJ改になりHUDから飛行状態を把握できるようになったので、ひもも必要なくなった?と思うのだが、そのまま付けられているので計器の補助的な役割を持たせているのであろう。

疲労測定   ひろう・そくてい   

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F-4の機体の疲労度を計るVGHレコーダーは生産時から取り付けられているが、装備する機体は6機に1機の割合。取り付け箇所はアクセスドア12Rの内側となっている。

ファイターウェポン   ふぁいたー・うぇぽん  Fighter Weapons 

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ベトナム戦争でミサイル万能神話が崩れ去り、戦闘機パイロットへの空戦テ クニックを向上させる必要性から、米海軍から提唱されたのが Postgraduate Course in Fighter Weapons Tactics and Doctrineであ り、これが後の海軍戦闘機兵器学校(通称"Top Gun")となる。米空軍の場 合は仮想敵部隊(Aggressor)を編成して空戦訓練を強化した。 航空自衛隊にはTop Gunと同様な教育課程があり「ファイターウェポン課 程」と呼ばれている。空自F-4の場合のファイター・ウェポン課程は第301飛 行隊の中で行われいて、各F-4EJ改部隊から選ばれたパイロットが新田原基 地に赴き、専任の教官により空戦スペシャリストへの講義や飛行訓練を受け ている。

ファルコン   ふぁるこん  falcon 

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米空軍が1954年から配備した世界最初の空対空ミサイルAIM-4の名称。タイプより誘導方式は異なるが、航空自衛隊では赤外線誘導式のAIM-4DをF-4EJの導入と共に採用した。AIM-9サイドワインダーよりもコンパクトなので弾頭は小さいが射程が長いと言われているが、基本的に対爆撃機用なのでミサイル自体の機動力はそれほど高くなく、価格が高い事もあって85年以降は使われていない。

ファントム無頼   ふぁんとむ・ぶらい  Phantom Burai 

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昭和53〜59年にかけて少年サンデーの増刊号に連載されていたマンガで、原作は史村翔、作画は新谷かおる。百里基地の架空のF-4飛行隊を舞台に、破天荒なファントム・パイロットの主人公「神田鉄雄」とナビゲーター「栗原宏美」のコンビが、愛機680号機に乗って活躍する姿を描いたアクション・コメディーの傑作。基本がコメディーなので自衛隊という組織を忠実に描くことはしていないが、いくつかのエピソードは事実をヒントにしたヒューマン・ドラマとなっている。

ファントム・ライダー   ふぁんとむ・らいだー  Phantom Rider 

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直訳するとファントム乗り。つまり、F−4パイロットを指す言葉。F-4EJ 改が導入された当初はこれとは別に「Super Phantom Rider」と呼んだこと もあったが、現在の作戦用機にノーマルF-4EJは使っていないから、特に Superを付けて呼ぶことはない。何故かF-15Jのパイロットにはライダーとは 言わずにイーグル・ドライバー(Eagle Driver)と呼んでいる。

風防   ふうぼう  wind shield 

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F−4の操縦席正面にある風防は海軍式の3ピースタイプで、空母着艦時等 に視界の歪みが少ないようするため正面部分には平面になっており、下部に は雨滴除去用の空気吹き出しノズルがある。 後年に米空軍は低空飛行時におけるバードストライク等に対処すべく、風防 部分の強度を向上させると共に、視界を広げた1ピースタイプに変更してい たが、空自は3ピースタイプのままである。

風林火山   ふうりんかざん   

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95戦競で第302飛行隊からの参加機に描かれたスペシャルマーク。武田菱 の家紋と共に風林火山の4文字が書かれていた。戦国時代に武田軍の旗に書 かれてのは有名であるが、元々は孫子の兵法であり、それが日本に伝わって 武田家の「甲州流軍学」の原典ともなった。武田信玄はそこから抜粋した教 えを「風林火山」という文字に集約してもので、「故其疾如風」(疾きこと 風のごとし)、「其徐如林」(徐かなること林のごとし)、「侵涼如火」 (侵掠すること火のごとし)、「不動如山」(動かざること山のごとし)が 由来の元となっている。

複座   ふくざ   

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F-4は2人が乗り込み、それぞれ操縦やレーダーFCS操作を行う複座機であるが、機体の基礎となったF3Hデモンの発達型として企画された当初は単座攻撃機(AH-1)という案であった。しかし、米海軍の艦隊防空戦闘機として長距離ミサイルを主兵装とし、全天候で作戦可能とする構想に応える形で複座化され、F4H-1としてまとめられF-4に発達したのであった。この構想はF-14まで引き継がれている。なお、海軍型では前席はパイロットだが後席はレーダー要撃士官(RIO)で操縦装置は無い。空軍型では後席にも操縦装置が追加されており機体操縦は可能となっているが、前後席ともパイロットでは養成費用が嵩むとして、操縦資格のないレーダー要員を乗せたこともあったようだ。航空自衛隊では前後席ともパイロットである。

部隊マーク   ぶたい・まーく  unit mark 

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航空自衛隊の第一線部隊の航空機にはイラストのような部隊マークを垂直尾 翼に付けているが、こういった例は世界的には珍しく、他には米海軍くらい しか見あたらないが、それぞれに飛行隊の掲げる信条の意味も込められてい る。第301飛行隊はカエル、第302飛行隊は尾白鷲、第303飛行隊は 白山の龍神、第304飛行隊は天狗、第305飛行隊は梅花、第306飛行 隊は犬鷲、第8飛行隊は黒豹、そして第501飛行隊はウッドペッカーとな っている。

フライト・グローブ   ふらいと・ぐろーぶ  Flight Glove 

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飛行用手袋

フライトスーツ   ふらいと・すーつ  Flight Suit 

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航空服

ブライドル・フック   ぶらいどる・ふっく  bridle hook 

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艦上機が空母からのカタパルト発進(通称はキャット・ショット)するため に、カタパルト・シャトルと機体をワイヤー(ブライドル)で繋ぐためのフ ックで、F-4の海軍型にも主翼前端の付け根部分の胴体下(左右両側)に設 置されていた。また、発進時の機体拘束用ワイヤ(カタパルト・ホールドバ ック・ワイヤ)の取り付け部は、胴体下部の補助エアインテーク前端に設置 されていた。機体射出の際、ブライドルも機体と共に飛び出してしまうの で、ブライドルにも拘束用アレスターロープを付けて回収できるようにして あり飛行甲板前端にある出っ張り(ブライドル・リトライバー)はそのため の物だが、ブライドルは使い捨てされる場合もある。 現在の艦上機はランチ・バーを使う発艦方式なのでブライドルを使うことは ないし、空軍型F-4には必要ないので省かれて作られている。

フラッシュハイダー   ふらっしゅ・はいだー   

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バルカン砲の先端に付けられた消焔装置で風切音防止や硝煙がエンジンへ吸い込まないように工夫されている。E型の初期タイプには無かったが、ベトナム戦で射撃炎が目立ったことをキッカケに付けられたモノである。

フラップ   ふらっぷ   

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主翼の内翼部分後縁は2分割する形でフラップとエルロンに別れているが、胴体に近い内側が後縁フラップとなっている。前縁は全長にわたって3分割されたフラップを装備していたが、E型以降のエンジンを強化したタイプは胴体に近い内側部分は尾翼の効きを悪くするのと、頭下げモーメントを軽減させる理由から固定式に変更され、2分割した前縁フラップとなっている。

ブロックナンバー   ぶろっく・なんばー   

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同じタイプの機体でも製造時期により微妙に仕様が異なり、それを数字や文字で表したもの。F-4Eの場合はF-4E-31MCからF-4E-67MCまであり、ブロックナンバーは31から67までとなる(MCはマクダネル社のセントルイス工場で製作したことを表す)

兵装ステーション   へいそう・すてーしょん   

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F-4には計9箇所の外部兵装ポイントがあり、左外側から順にNo.1〜No.9となる。このうち胴体部にあるNo.3、4、6、7はAIM-7専用となっている(発射順位はNo.4、6、3、7)

ベイパー   べいぱー  vapor 

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直訳では蒸気や水蒸気、湯気、霧、霞などを指す言葉で、湿度が高いときに戦闘機が高機動の飛行を行うと、翼端や主翼上面から蒸気が上がるような現象を言う。翼端や主翼上面で、大きな気流の剥離による渦流が発生すると、ベルヌーイの定理により急激に気圧が下がり、断熱膨張による温度の低下で水蒸気が冷やされて白い霧状の航跡の発生となる。したがって、同じ湿度でも大きな気流の剥離を発生させるような急旋回や急上昇を行う瞬間(機体の向きを変える瞬間)が1番多くベイパーを発生することになる。
ベイパーの発生は翼型にも関係があり、F-15やF-2のような格闘機動性を重視した機体は低速でも安定した飛行が出来るように翼面荷重が低く、揚力を大きくできるようになっているためベイパーが発生しやすいが、F-4の場合は比較的翼面荷重が高いのでベイパーが発生しにくい。

(参考 米軍データでF-15の翼面荷重は285kg/m2、F-4Eで378kg/m2)

ベルケの格言   べるけ・の・かくげん  Dicta Boelcke 

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空中戦における格闘戦術を最初に明確に示したのはドイツ空軍初のエースパイロットであったオズワルド・ベルケ(Oswald Boelcke )である。彼は40機の撃墜記録を持つ優秀なパイロットだが、同時に部下や後輩達の育成にも熱心で、彼が実戦から得た教訓から空中戦で生き残るための8箇条を格言として残し、伝えていった。

1 Secure every advantage        「常に優位に立つ」
2 Attack from behind          「背後から攻撃する」
3 Attack in groups           「隊を組んで攻める」
4 Don't quit an attack once started  「攻撃を途中で放棄するな」
5 Don't be fooled by the enemy's tricks「敵の策略に騙されるな」
6 Turn to face a diving foe      「敵が降下してきても逃げずに正対する」
7 Always keep the enemy in sight    「敵を見失わない」
8 Fire at close range         「至近距離から撃つ」

ベルケは部下との飛行訓練中で接触事故にあい死亡してしまうが、彼の最も優秀な部下で、ベルケの格言を忠実に実行したのが、80機撃墜でエースパイロットの頂点に立ち、レッドバロンとして連合国側に恐れられた撃墜王マンフリート・フォン・リヒトホーフェン中尉であった。

参考リンク:http://www.lib.byu.edu/~rdh/wwi/comment/dicta-b.html

編隊行動   へんたい・こうどう   

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航空自衛隊を含めて現代の戦闘機が作戦行動を行う場合、最小行動単位は2機で、どんな場合でも編隊を組んで行動する。これは第1次大戦でアメリカのエースパイロットだったリッケンバッカー大尉が創案したバディ・システム戦法や、第2次大戦におけるドイツ空軍のロッテ戦法を手本としていて、この戦法は2機でチームを作り1番機(リーダー機)の後方に2番機(ウィング機)が続き、基本的には攻撃をかける1番機を2番機がサポートするという方法で、これに一撃離脱の攻撃方法の組み合わせは威力絶大だった。現在は2機チームをエレメントと呼び、リーダー機をエレメント・リーダーと呼ぶ。エレメントを2組(4機)でフライトと呼ばれる編隊となり、リーダー機はフライト・リーダーと呼ばれる。4機以上の編隊は全てフライトとなり、リーダーの任務は自分のエレメントを保持しながらも、他のエレメントにも指示を出し、編隊全体で効果的な作戦行動をとれるようにする現場指揮官的な役割も持つようになり、空自ではパイロットからエレメント・リーダーやフライト・リーダーになるための適合資格試験があるようだ。元々、ドイツ空軍には第1次大戦で活躍したエースパイロットであり名教官でもあったオズワルド・ベルケが実戦から導き出した8箇条からなる法則(「ベルケの格言」として有名)を得ていて、空中戦で勝つためのルールは複葉機の時代からジェット機を扱う現代でも通用する。どんなにテクノロジーが進化しても人間が機械を扱う限り基本は変化しないと言うのは、ベトナム戦でF-4Jに乗ってエースとなった米海軍ランドール・H・カニンガム大尉がベルケの格言に例えて証言している。

編隊飛行   へんたい・ひこう   

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陸海空とも軍隊には隊列を組んで進行する場合がある。元々は効率よく兵士を戦場に移動させることと、沢山の兵士を統一した指揮の下にあることを認識させ ることを目的としていた。隊形には古代ギリシアの昔から密集型のファランクスや分散型のレギオンと呼ばれるモノがあり、基本的には現代でも変わっていな い。現代の航空機の場合、あまり多くの機体で編隊を組むことはないが、機数が多いほどリーダー機の統率力と各機パイロットの操縦技量が要求されるので、 訓練も数多く必要とされる。通常の編隊飛行は3の倍数で行うデルタ隊形、4の倍数で行うダイヤモンド隊形があり、他には親指以外の指先の位置と同じに飛 ぶフィンガーチップ隊形や、斜め1列になるエシュロン隊形等がある。

編隊標識灯   へんたい・ひょうしきとう   

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F-4EJにはパネル式編隊灯が付いているが、F-4E-45(ブロック45)から導入されたもので、当初は丸いライトの胴体灯が各所にあり、その名残がインテーク下やキャノピー後方にある。(編注:外光の強さに応じて光量を変化させるようになっていて、昼間に点灯させると・・・壊れるらしい(^_^;))

方向舵   ほうこう・だ  rudder 

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現用機の多くは横方向の操作は主にエルロンが使われるが、エルロンの動き は左右が逆方向になる。機体を右に傾けようとするなら右のエルロンを上げ て、左のエルロンを下げげれば、左右の揚力が変化して機体を傾けられるの だが、空気抵抗は逆に上げた側は減って下げた側は増してしまうため、旋回 させようとする方向とは機首が逆に振られるアドバース・ヨーという現象を 発する場合がある。これはライト兄弟が初飛行した頃から知られていた現象 で、この現象を打ち消すため方向舵を装備したのが始まりである。 方向舵の役目は機首の方向を操作するものだが、F-4の場合は低速飛行時 にロール操作を行うとアドバース・ヨーの現象がでる特性があるため、それ を打ち消すために方向舵の操作を行うことは有名で、方向舵の操作はフット ペダルを使うから「ファントム乗りは足癖が悪い」という笑い話がある。 しかし、方向舵には方向操作だけでなく、左右の傾きも修正できる便利な面 も持っているので、操縦をマスターしてしまえば有効性は高いそうだ。(F-4を乗りこなせれば、どんな飛行機でも操縦できるとさえ言われる)
ちなみに。エルロンは補助翼と言うが、方向舵は操縦翼と言う。
(編注:F-4の操縦はエルロンとラダーを調和させる必要があり、基本に忠実という事も言 える。)

ボーディング・ラダー   ぼーでぃんぐ・らだー  boarding ladder 

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F-4は艦上機として設計されているため、空軍型でもコクピットへ乗り込むための簡易梯子を、左側インテークベーンの前あたりに収納している。ラダー引き出し用のスイッチは機体側面にあるのでコクピット内からの操作はできない。だだ、あくまで簡易であるので、ステップの間隔が広くて使いにくいということはあるようだ。また、F-4ではスムーズにラダーの出し入れが出来るようだが、F-15では機体ごとで「出しにくい」「格納しにくい」という場合もあるそうだ。

補給処   ほきゅうしょ   

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航空自衛隊が使用する需品、航空機、車両、施設機材、通信機材、火器、弾薬、衛生機材から一般消耗品まで調達、整備、保管を行う部署で、補給本部(AMC)によって統括管理される4つの部隊。各補給処は取り扱う物品によって場所が異なっている。第1補給処(1AD)は木更津にあり車両や一般部品を扱い、第2補給処(2AD)は岐阜にあって航空機やエンジンを扱う。第3補給処(3AD)と第4補給処(4AD)は入間にあって、3ADは通信・電子機器類や火器を扱い、4ADはミサイルや弾薬類を扱っている。モスボールされているF-4EJは小牧基地内に新設した倉庫にあるが、管理上は第2補給処である。

HOTAS  
NEW!!06/11/11
ほたす  Hands On Throttle And Stick 

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「Hands On Throttle And Stick」の略で、操縦桿(Stick)とスロットル(Throttle)から手を離さなくてもレーダーや兵装等のシステムをコントロールできるように、各種プログラム・スイッチを組み込まれていることを指す。HUDとの組み合わせにより機動飛行中でも目標から目を離すことなく自機の位置や姿勢を把握しながら、探索、追尾、攻撃方法の選択を行うことが出来る。ただし、これの操作を確実に行えるようになるには相当な訓練でシステム操作に慣れる必要があるそうだ。空自F-4もEJ改への改修に際してはHOTASの概念が導入されている。